東京都東大和市にある、市民が集い子供たちが遊ぶ都立東大和南公園の中に、壁面が穴だらけの建物があります。
旧日立航空機立川工場変電所という名の建物で、東大和市の指定文化財に指定されています。
この変電所は、航空機のエンジンを生産する軍需工場へ送電する変電施設として1938年(昭和13年)に東京瓦斯電気工業株式会社変電所として作られました。日立製作所との合併に伴い、翌年に日立航空機株式会社立川工場変電所に改称されています。
戦局の激化に伴い1945年(昭和20年)2月17日にF6Fヘルキャット戦闘機、4月19日にP-51ムスタング戦闘機らによる機銃掃射、4月24日にはB-29 101機の編隊による空襲により被災しました。
壁面には、この空襲で出来た機銃掃射や爆弾の破片の跡が無数に残されています。壁面ではなく人に当たった弾丸や破片は、多くの人々の命を奪いました。
この攻撃により、学徒や従業員ら計111人が亡くなり、たくさんの負傷者も出しています。慰霊碑が建立されていました。
公園整備のため取り壊す計画もありましたが、周辺住民などによる熱心な保存運動もあり、1995年に市の指定文化財に認定されました。
平和の大切さを考えるきっかけになればと、攻撃を受けた日に戦争遺跡である変電所がライトアップされます。今年は4月19日と4月24日の2回、午後6時30分から各1時間ライトアップされました。
黄昏時の公園に戦争遺跡の建物が浮かび上がります。
100人以上の人々が殺された弾痕も、無残な傷跡をくっきりと残します。
建物の前に咲く花たちは、何を思っているのでしょうか。
柵には「NO WAR」の文字が掲げられています。
建物の裏には、変電施設であったことを示すようなモニュメントが置かれていました。私の目には、墓地の墓石ように見えてしまいます。
この建物は日時を決めて内部も一般公開しています。
● 公開日時 毎週水曜日・日曜日 午前10時30分~午後4時(年末年始を除く)
● 料金 無料
公開を行っている水・日曜日に、職員による展示解説も開催されます。
● 午前10時45分~午前11時30分(45分)● 午後2時~午後2時45分(45分)
●料金無料 予約不要
最近ウクライナの人々の現状を伝えるニュースが放送されなくなりましたが、ウクライナは現在もロシアに侵攻され続けています。81年前に日本人が味わった苦しみを、ウクライナの人たちは現在も受け続けてけていることを心に刻みたいものです。
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使用カメラ・レンズ Nikon Z7 NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR